木村開発者がインド・シッキムを訪問しました 2014.04.10
シッキムでお会いした
国会議員P.D.Rai氏と
 木村弘子開発者と木村正二郎スキルマネージャーが、3月4日から16日までインドに行って参りました。
 両氏がインドを訪問する事になったのは、1月30日東京で開催された第五回海外水インフラPPP協議会の席上でインド政府の代表であるV.K.Chaurasia氏とお会いしたのがきっかけでした。木村開発者はこの協議会の席上で土壌浄化法についてスピーチする機会を与えられ、それを聞いたインド代表が大いに興味を示され、なるべく早い機会にインドに来て欲しいと話されたのでした。
 一方でJICAが進めている、「BOPビジネス連携促進事業」では、インドの人々が困っているトイレの問題に何か手をさしのべられないか、というテーマに取り組んでいます。なにしろインドには、住宅の中にトイレのない人々が6億人もいるのです。

Ⅰ シッキム州(訪 3月5日~8日)
 シッキムは、急傾斜地に建物が建設された街で、シッキム州全体の人口が約60万人で、はブータンより少し大きい州の面積です。
 到着した日の印象では、シッキムにニイミトレンチのモデル施設を地形など要因で設置するのは困難と感じました。しかし、関係者との面談を重ね、シッキムこそ最初のモデル施設の設置場所にするべきと考えが変わりました。
 シッキムで訪問した先では、それぞれ環境問題を抱えており、その問題を土壌浄化法の技術で解決できるものと考えられます。
 また、シッキムの下水処理場も悪臭等の二次公害が発生しており、改修工事の検討が進められているようでもありました。もともとの処理場の敷地は広い面積が確保されているようで、土壌浄化法による改修計画も可能な面積にみえました。
シッキムで考えられる土壌浄化法の今後の展開
 今後は、JICAの「BOPビジネス連携促進協力準備調査」に申請し、採択される事に重点を置き、インドへの訪問の機会を確保できるようにします。情報交換、ニイミシステムの設置、人材の育成、資材の確保と開発を進めていきます。
 国会議員のP.D.Rai氏から「小さいモデル施設からだんだん大きなものを設置していきたい」という言葉が伝えられています。

Ⅱ インド政府とのミーテイング(訪 3月12日)
 
インド政府V.K.Chaurasia氏
とのミーティング
      
3月12日にMinistry of urban development Government of india(インドの都市開発省)のJointAdviser(PHEE)のV.K.Chaurasia氏を訪問しました。
 第5回海外水ビジネスインフラPPP協議会での発表に大きな関心を持たれましたので、インド国別セミナーや懇親会でも情報交換を進め今回の訪問に至ります。
 インド政府で下水道を専門に扱っていらっしゃる関係者6名へ土壌浄化法の説明をしたところ、下水処理場に利用しているニイミシステムに、みなさん興味を持たれていました。技術の内容を汚泥の処理に、特に質問が寄せられました。
 ブータン王国のティンプー市で検討しているバベサ処理場の改修工事の事例も挙げたところ、日量5,300mと聞いて下水処理場に利用できると思われたようです。
 インドでの規模別の建設金額を算出するように宿題を出されています。